キングブレードX10IIを修理しよう

10年ほど前まではコンサートではケミカル式の使い捨てのサイリウムを使っていました。

開演前にポキポキ折る光景が風物詩のようでしたが

LEDを用いた電池式サイリウム キングブレードX10の登場によって大きくかわりました。

 

それまでも電池式のサイリウムはありましたが、単色でかつ電池がボタン電池や単5電池を使うものが多く

入手性やランニングコストに問題をかかえていました。

 

そこにキングブレードX10は色が変わり、1本ですべての用をこなすことと、

入手性に富む単4電池を使用したことで爆発的に広がり

今や完全にケミカルサイリウムを駆逐しました。

 

そんなキングブレードX10ですが、X10IIで色が逆送りできるようになり、X10IIIで色のチューニングができるようになるなど

進化を遂げていきましたが

 

X10IIIは電池が少なくなるとすぐに制御不能となって使用不可となる傾向があり、

一方でX10IIは電池容量が少なくなっても、黄色が赤っぽくなったりしますがギリギリまで制御不能となることありませんでした。

そのため、青や赤といった単色LEDで出せるメンバーが推しの人はかなり長い時間使えるメリットがあります。

 

私もX10IIIはチューニングにとびついて買ったものの実用には耐えれないと判断し、X10IIを買い増しして2本体制でつかってました。

しかし、そんなX10IIでも経年のせいか、ついに電池が満タンでも制御できなり、
電池を外さないと消えないなどの症状がでましたので修理してみます。

 

 

ということでまずは筒を外します。

筒は回すだけで簡単に外れますね、

しかしボロボロですね、もう6〜7年は使ってる気がします。

つぎにリング状のスリーブ?を外します。

写真のように溝と円周上の爪にはまってるだけなので

うまく引っ張れば外れます。

 

決して回したりしないでください

つぎに目に付くビスを外します。
するとこのような形で、制御基板やLEDユニットが見える状態まで開けられます。

 

暴走する理由は〇を付けた部分の接触不良が原因です。

拡大してみますと矢印でさした部位は
基板のパターンと電池BOXの端子がハンダで接合されているはずなのですが
やはりコンサートで振り回すせいか、ハンダが外れてしまっています。

実は以前もここが割れてハンダを盛りなおしていたのですが、
また再発してしまったので単純にハンダを修正するだけでなく

抜本的対策を講じてみます。

ということで矢印の青い線を追加して、リード線でジャンパして

基板が動いても電池BOX側の端子との接続が途切れないように改良してみました。

元通りに制御基板をもどして、逆の手順で組み戻せばOKです。

これでしばらく使いましたが症状が再発することはありませんでした。

 

コロナウイルスの影響でコンサートもなくなってしまった今、ご家庭のキンブレもメンテナンスされてはいかがでしょうか。

 

 

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