アマチュア無線機 IC-T90の外部電源を調達しよう
最近になって中古ですが新スプリアスに対応したハンディ機であるIC-T90を入手しました。
ご覧の通り144/430だけでなく50MHzも出られるトリプルバンドになっております。
2波同時受信はできませんが、とてもコンパクトで広帯域受信など機能も豊富で
よく売れた機種のようです。
しかしながらこの機種にはネックの部分がありまして、なんと外部電源を使用した場合はDC11V指定というどっから出てきたのか
良く分からない数値なのです。なかなか11Vの電源はみつからないものですが
なんとかして外部電源でもつかえるようにしてみます。
まずは用意したのがこのACアダプタ
IC-T21でもつかっているのですが12Vで4Aの出力がでます。 |
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これをIC-T90につなぐと12.2Vとでます。
何事もなく電源が入るので おお12Vでも動くのかな?と期待させますが |
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いざ送信しようとするとHI
Vという電圧が高すぎる旨の表示がでて送信ができません。
つまり受信専用になってしまうわけです。 |
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こんなときに用意するのはDCDCコンバーターを想像する人も多いかと思いますが
デコデコは高圧型の場合一次型は出力電圧よりも2〜3V程度高い入力電圧を要求することが多く なかなか12Vから11Vを作成できるものは少ないと思います。
そこで目をつけたのがこの整流用ダイオード ダイオードは順方向に電流を流すと順方向電圧Vfだけ電圧が下がる特性があります 大体Vfはシリコンの場合0.6〜0.8Vくらいが一般的なので これをはさんであげれば大体12Vから11Vくらいがつくれるのかなと 1N5401というダイオードでシリコンハウス共立で10個380円くらいでした |
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ということで、ワニ口ケーブルをつかって12Vの出力に1個ダイオードをはさんでトランシーバーに入力される実験をしました。 |
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電源を入れたところ11.4Vを表示し、約0.8V低下していることが確認されます。 | |
ダミーロードを装着し、PTTをおして見ると
おおお!見事送信に成功しました。 テスターで電流もみていたのですが約2Aなので |
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ということで実装のためのコネクタ類を調達します。
ACアダプタ側は一般的な5.5-2.1mmを用意すればいいですが トランシーバー側は3.4-1.4mmという特殊サイズで マルツでうってるMP121WKというDCプラグを用います。 |
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このようにプラス側にダイオードを割り込ませます。
ダイオードには向きがありますので気をつけてください 白い帯があるほうが電流の流れる向きです。 |
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汚いですがハーネステープを巻いてとりあえず完成しました。
これで外部電源でもIC-T90が使えるようになりました。 といっても今はすでにモービル機を持ってるので 固定でハンディ機を使うこともあまりないような・・・
しかしなんで11Vなんて電源の仕様なんですかね? これが発売される前IC-T82Rという似たような仕様のハンディ機が 発売直後に回収となりその後IC-T90となって発売されたわけですが IC-T82Rはカタログによると16Vまで使用可でしたがIC-T90では11Vになっているわけですよ 回収騒ぎにこの変更がかかわってくるのでしょうか?? |